2017年で20周年を迎え、今もなお根強い人気を誇る「ボーナンザ」。
多くの拡張版がその人気の高さを裏付けています。
ローゼンベルクは私が好きなデザイナーで、この「ボーナンザ」は今までに家族でプレイした機会
が一番多いゲームかもしれません。
ドイツゲームのカードゲーム初心者にも持って来いの一品です!
基本情報
・デザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク
・メーカー :AMIGO
・対象年齢 :12歳以上
・プレイ人数:3~5人
・プレイ時間:45分
ルール
各プレイヤーは、自分の畑に豆を植えて収穫する事で、収入を得ます。
1つの畑で同じ種類の豆がたくさん収穫されればされるほど、収入は増えます。
しかし、最初は畑を2つしか持っていません。
時には安値になったり、収入にならなかったりする場合もあります。
他のプレイヤーとの交渉を通じて上手に植える豆をコントロールしていき、ターラー
(ゲーム内の通貨)を稼ぎます。
コンポーネントの質
豆カードが全部で104枚、3つ目の豆畑カードが6枚です。
カードの内訳は以下の通りです。
20枚:BLUE BEAN
18枚:CHILI BEAN
16枚:STINK BEAN
14枚:GREEN BEAN
12枚:SOY BEAN
10枚:BLACK-EYED BEAN
8枚 :RED BEAN
6枚 :GARDEN BEAN
各カードの総枚数はカードに記載されているので、ゲーム中いつでも確認する事ができます。
カードの裏は金貨のイラストが描かれています。
感想
まずこのゲームは『手札のカードの順番を入れ替える事ができない』というルールがあります。
使うカードは常に手前から使わなければならず、補充される時は後ろに補充しなくてはいけません。
画像の手札の場合、「8、20、16、12、16、12、20」の順番でしか使う事が
できません。
手番は4つの行動を行う必要があります。
【豆カードのプレイ】
手札の手前を1~2枚を自分の前に表にして出します。
【交換と贈与】
山札の上から2枚を表向きにして出します。
このカードは手番プレイヤーの畑に植える事ができますが、他のプレイヤーと交渉をして
交換材料にする事ができます。
この場合、手元の畑は埋まっているため、めくられたカードを植えるには収穫する必要があり
ますが、どちらの畑も今収穫しても収入は得られません。
めくられたカードを他のプレイヤーに提供する代わりに、相手の手札を受け取る事ができます。
また、手番プレイヤーの手札をつけて2:1や3:1の交渉もできます。
この時、交渉に出すカードは、手札のどこからでも出す事ができます。
ただし、手札と手札の交換はできず、手番プレイヤー以外同士での交渉もできません。
【豆をまく】
手番プレイヤーも他プレイヤーも、前の手順で獲得したカードは、手札に加えずに豆畑に
植えなければいけません。
【カードを引く】
山札から1枚ずつ3枚カードを引いて、手札の後ろに加えて、左隣のプレイヤーに手番が移ります。
豆畑は全てのプレイヤーがいつでも売る事ができます。
3ターラーを支払う事で、3つ目の豆畑カードを得る事ができます。
豆の価格はカードによって異なります。
カードの下にあるコインのアイコンで確認でき、その下の数字は集める枚数です。
GREEN BEANは2枚で2ターラーになるのに対し、BLUE BEANは4枚集めないと
1ターラーになりません。
画像の状態だと、GREEN BEANは収穫すると2ターラーになりますが、BLUE BEANは
4枚で1ターラーになるため、3枚では収穫しても収入を得られません。
カードを売る時は豆畑に植えているカードから獲得できるターラーの分を裏向きにして置き、
残りは全て捨て札にします。
カードの裏面が獲得金額になるため、ゲームチップを他に用意する必要はありません。
山札が無くなると捨て札を切り直して新しい山札を作ります。
3回目の山札が無くなったら、ゲームが終了します。
植えられている豆を全て売り、所持金の多いプレイヤーが勝ちです。
「手札の順番を変えられない」、「豆は必ず植えなくてはならない」などの強制ルールがあって
やや取っつきにくそうなイメージがありますが、2手番くらいすると慣れるくらいで難しくは
ありません。
このゲームの醍醐味である交渉はルールが緩めです。
タダで譲渡する事もできますし、口約束も可能ですし、それを破っても構いません。
プレイヤー同士で会話を楽しみながらゲームを進める事ができます。
評価
カードゲームながらプレイ時間45分と、たっぷりと交渉を楽しめるゲームです。
おすすめしたいプレイヤー、シチュエーション
会話を楽しむゲームなので、友人同士のプレイはもちろん、家族でも盛り上がれます。