ドイツのゲームデザイナー3Kの一角 ライナー・クニツィア博士による競りゲーム紹介です。

競りゲームの最高傑作の呼び声高い本作で、サザビーズやクリスティーズのような、
本場オークションの雰囲気が味わえるかも?

基本情報

・デザイナー:ライナー・クニツィア
・メーカー :ニューゲームズオーナー
・対象年齢 :10歳以上
・プレイ人数:3~5人
・プレイ時間・45~60分
・主な受賞歴:ドイツゲーム賞(1993年)

ルール

5人の画家の絵を売り買いしていきます。競りの方法は5種類あり、指定された方法で
オークションを繰り返していきます。

1人の画家の絵画が5枚出品された時点で1ラウンド終了で、絵画を換金します。
ただし上位3人の画家にしか値は付きません。

4ラウンド終了して、もっともお金を稼いだプレイヤーの勝利です。

コンポーネントの質


絵画カードが70枚です。

コインは152枚の紙タイル製です。換金額を示すトークンが12枚あります。

換金額を表示するボードは2つ折りで、箱にピッタリと入ります。

所持金額を隠すための「ついたて」がありますが、やや不安定で倒れやすいのが難点。

感想

内容物はシンプルながら、非常に面白いゲームです。

最初は絵画に幾らの値段を付けていいのか分からず戸惑うものの、だんだんと相場が分かって
くると熱いオークションが始まります。

競りの種類は以下の5通りあり、複雑過ぎないので値段を付ける事に集中できます。

・全員が自由に値付けできる「公開」

・一巡一回のみの値付け「一声」

・コインを手に握り一斉に公開する「入札」

・競売人の言い値で買うかどうか決める「指し値」

・2枚同時の競り「ダブルオークション」

特にダブルオークションは2枚同時に出品するので逆転性もあり、頑張って競り落とした絵画が
紙クズに…なんて事も起きます。

値段が連続で付けば絵画の価値は前のラウンドと合算されますが、そのラウンドで値段が
付かなければ換金できずに捨て札となります。
「前半勢いがあったけど、後半失速した」とか「後半に出てきたけど、ほとんど値段が付かずに
終わった」といった状況もあり、会話も盛り上がります。

画像の場合、左の2人の画家LITE METALとYOKOは1ラウンド目に値段が付きましたが、
2ラウンド目は値段が付きません。
モダンアート4
お金を得る方法が絵画の換金とオークションの2種類あり、競り落とせなくて換金できなくても、
他のプレイヤーに自分の絵画を競り落としてもらえればお金の直取りができます。

カード効果を読むような事もなく、ひたすら絵画の適性価格と他プレイヤーの出方を窺う事に全力で悩ませてくれます。
モダンアート5
「高値が付きそうな絵画を買いたい」「この画家を伸ばして一人勝ちしたい」といった
プレイヤーの思惑によってゲームの内容は変化しますので、定石や必勝法はありません。

モダンアートに慣れている人でも、ダブルオークションによってゲームをひっくり返される事も
あるので、気が抜けません。

対人戦ならではの面白さがあります。

相場の真剣な読み合いはもちろん、ワイワイと会話しながらプレイしても楽しめます。

ちなみにこのニューゲームズオーダー版は値段も3000円と手頃なのも、ポイントです。

箱も比較的小型なので、持ち運びもしやすいのも良い所です。

難しすぎないルールとシンプルなコンポーネントに複雑な思惑が絡むゲーム性は非常にバランス
よくまとまっています。

評価

(5/5)
競りゲームの最高傑作と言う方もいますが、納得の面白さです。

おすすめしたいプレイヤー・シチュエーション

ボードゲーム初心者から上級者まで。競りゲーム入門に。

モダンアート (Modern Art) 日本語版 ボードゲーム